女性の健康

出産は人生で最も素晴らしい体験です

創造的な人生を歩む

婦人科不要論

医者が患者をだます時<女性編>

「医者、病院、薬、医療機器という、現代医学を構成するこれら9割以上がこの世から消えてなくなれば、現代人の体調はたちどころに良くなるはずだ」と言ったのは、ロバート・メンデルソン博士です。現代医療システムを一種の宗教とみなし、「現代医療教」と呼んでいます。

薬禍と手術禍はすべての国民に害を及ぼしていますが、医療被害の男女比率が女性側にひどく偏っており、主要な被害者は女性であると言います。実際、女性が男性に比べて、7倍も頻繁に医者通いをしていると言うデータがあります。
問診、視診、触診、聴診、検査で心理的に参ってしまい、別にどうと言うことのない「異常」を指摘されて、それを治療するために薬を処方され、やがて、その薬の副作用が数多く現れ、本当に病気になってしまいます。
女性は、子宮頸がんの予防のためには、細胞診が欠かせないと誇張して教えこまされ、この検査を年に一回(日本では20歳以上2年に一回)受けることを勧められます。実はこの検査は効果の疑わしい不要な“儀式”であり、婦人科医が金儲けにいそしむための口実でしかないと、ロバート・メンデルソンは言います。
このひどく不正確な検査の結果、がんの疑いが少しでもあれば、婦人科は子宮摘出手術受けさせるために、「万一、がん細胞が子宮の周辺に転移するといけませんから、子宮を摘出しておいたほうが安心です」という言い方をする。婦人科は子宮摘出手術をおこなう際、患者には何も言わずに卵巣と卵管まで摘出することがよくある。しかし、このような処置は、早期性閉経に伴う不快感の増大を招くだけでなく、性機能障害を引き起こしやすい。おかげで、精神科は大忙しです。
これは当の女性はもちろん、夫にとっても迷惑な話なのですが、婦人科はそんなことは意に介さず、「更年期障害を和らげるためにエストロゲンを毎日きちんと服用してください」と指示する。こうして女性は、必要のない検診と薬の補充のために、何年も婦人科に通い続けることになります。
もっとも頻繁に頻繁に行われている10種類の手術の半分、施行数にして半数以上は産婦人科の手術。救命と延命のために行われてる手術は、全体の2割でしかないのです。しかも、手術が人体に及ぼす長期的な影響は病気より酷いことがよくあるのです。
現代医学が現在の路線を歩み続けると、アメリカ人女性の半数が65歳になるまでに子宮を失ってしまうことになると、ロバート・メンデルソンは言います。手術の正当性のあるものは、1割未満であるとの指摘があります。
そもそも、子宮頸がんで死ぬ確率よりも、子宮摘出手術を受けて死ぬ確率の方が高いのです。しかも、後遺症として、頭痛やめまい、抑うつ状態、不眠症、体熱感を引き起こします。
マンモグラフィは、しばしば不要な手術の原因となり、がんを発見するより、むしろがんを作り出す作業になっています。
女性が不運であれば、今度は外科医のメスが待っています。行われるのは、ハルステッドと称する過激な乳がん治療で、乳房といっしょに胸筋と腋窩リンパ節が大きくえぐりとられる。ここで、女性が教えてもらえないことがあります。それは、ハルステッド手術より小規模で、胸の形もそれほど崩されず、治療成績も同じくらいかより良好な乳がん治療が選択肢として存在するという事実です。
女性が教えてもらえないことが、実はもう一つあります。乳房がんが発生したそもそもの原因は、婦人科が投与しつづけたエストロゲンなのだと。

連邦報告書によると、同じ精神症状に対して、女性は男性の二倍以上の量の投薬を受けています。向精神薬の6割、なかでも抗うつ剤では7割、アンフェタミン(覚せい剤)では8割が女性に処方されています。
全米科学アカデミーやその他の信頼できる科学団体は、睡眠薬が危険であり効き目がないことで、意見が一致しているに、同報告書によると、医者は睡眠薬の処方を、年間2700万枚も書いており、合計10億錠の睡眠薬が販売され、年間2万5000人の女性が病院の緊急処置室に運び込まれ、うち5000人が病院から生還できませんでした。薬物乱用研究所はこの数字に唖然としています。
医者は男性患者には、スポーツジムやゴルフで汗を流してストレスを解消するようにとアドバイスしますが、同様の症状を訴える女性患者には安定剤を処方します。つまり、「現代医学の主要な取引は、男性の医者による女性患者への精神安定剤の処方なのだ」と。
ジアゼパムは製造元の製薬会社に年間約5億ドルの売り上げをもたらし、年間約5万人の患者を救急処置室に送り込んでいる。ジアゼパムと他の精神安定剤は時にはアルコールと組み合わされて、救急処置室に送り込まれる原因になっており、被害者の9割が女性。年間50億錠もの精神安定剤が処方されています。製薬会社が医者を薬漬け医療へと徹底的に後押ししています。
『女性の受難』と言う本によると、ある大手医療広告会社の社長が「わが社は巧みな宣伝文句と営業戦略を駆使して、向精神薬の市場を創造するために病気の概念を拡大するのを手伝ってきた」と言っています。
女性にありがちな一過性のちょっとした気分の変化や感情の起伏を、安定剤で治療する必要のある「症状」であるかのように宣伝するわけです。子供に対しても同様です。精神安定剤の処方に関するいくつかの研究によると、全体の四分の三が適用外処方であることが判明しています。

産科不要論

それでも医者にお産を任せますか?

「健康な女性なら出産の95%以上は自宅ですませることができるし、またそうすべきである」と、ロバート・メンデルソンは言います。
アメリカ産婦人科学会は、「二十世紀における乳児死亡率と母体死亡率の低下は、産婦人科医の功績です」と主張しますが、1951年以来、乳児と母体の死亡率は、ほとんど変化していないのです。
女性の薬漬け、検査漬けは、この出産が始まりであり元凶なのです。すこぶる健康な新婚の女性が、自分の妊娠に気づいた時から、産科医のもとで定期健診をきちんと受けていれば、健康な状態で健康な赤ん坊に恵まれると信じ込んでいます。
妊娠は喜びに満ちた自然な営みですが、産科医はそんな風に考えない。妊娠を医療処置が必要な“病気”と見なし、治療の対象にしようと試みます。こうして、産科特有の儀式めいたおどろおどろしい医療処置が次から次に繰り出され、妊娠・出産は苦しみに満ちた危険で不快な体験となり、しまいには、産婦が自分で産むと言うよりは、医者に“産まされる”といった有様となる。その最たるものが帝王切開であり、医者は、約束のゴルフの時間にどうあっても間に合わせるつもりらしいと、ロバート・メンデルソンは言います。
お腹の子にも、災難が次々と襲い掛かる。食事制限、様々な薬物の投与、羊水検査、麻酔、分娩誘発……こういった幾多の苦難を乗り越えて無事に産声をあげ、さらに、新生児室で頻発する院内感染の犠牲にならずに生き残れば、母親は晴れて赤ん坊を家に連れて帰ることができるのですが、赤ん坊を素直にわが子と認められれば幸いです。入院中にその顔をじっくりと見る機会がほとんど与えられなかった母親には、こうして抱いている赤ん坊が本当にわが子なのかどうなのか、今一つ実感が沸いて来ない。
母親は乳児検診を必ず励行すべき儀式のように思い込んでいるから、小児科通いは延々と続くことになります。
小児科医は、母乳に代わる不健全な育児法を教え、様々な種類の危険な予防接種を施し、身長、体重、寝返りを打つタイミング、座る・立つ・歩く・おねしょのやむ時期に関するデータを集めます。こうしたデータは母子手帳に事細かに記録され、小児科医がそれを「標準発育曲線」なるものと比較します。
しかし、無意味な統計から算出された平均値との単なる数値の比較は、問題を引き起こすもとになる。赤ん坊が平均身長や平均体重を下回ったり、座る・立つ・歩くなどの所定の動作を平均年齢に達しても始めようとしないことが分かると、小児科はその機会をすかさず捉えて、いたいけな赤ん坊に不要な医療行為を開始する。
人生の出発点に立った赤ん坊に、生涯に渡る医療漬けが、こうして始まるのであると。

「お子さんが障害を持って生れて来たのは産婦人科のせいです」と正直に口を割る小児科医にお目にかかった人は一人もいるまいと、ロバート・メンデルソンは言います。
ダウン症児が生まれる原因は放射線の蓄積作用であって、高齢出産そのものと直接の因果関係は認められないと。また、妊娠初期の精神安定剤の服用も胎児の先天異常を引き起こしています。風邪薬ですら添付文書に妊婦への処方を禁じています。ピルは先天性心臓病の発生率を2倍に高めることが立証されています。
母親学校で教えこまされる合併症も、実は産科医による不要な医療行為が原因。小児科医であるロバート・メンデルソンは、産科への憤りを隠せない。
昔は「二人分食べなさい」言われた妊婦さんも、今は一人分も食べさせず、安産体重の徹底で、妊婦の3人に一人の100万人が栄養失調に陥ってると政府が発表。これも合併症の原因。低出生体重児の母親の5割。妊娠中毒の原因も栄養失調。妊婦の八割が、むくみを経験するのは、母体に溜まる水分であり、母子に必要な血液量を十分にまかなうための自然な生理現象であるが、これが妊娠中毒の危険サインだと医者は教わる。産科医の9割以上が利尿剤を処方。新生児死亡の原因。妊娠中毒症の場合、母体死亡の原因。
胎児の飢餓状態は、胎児の脳形成にも影響。18日以内に死亡する確率は、正常な赤ん坊の30倍。精神遅滞は低出生体重児の約半数で、てんかん、脳性麻痺、学習障害、行動障害が、正常な赤ん坊の3倍。

「病院へ向かうタクシーの中で子供が生まれたら、その幸運を神に感謝すべきだ……理想的なのは、初めから病院になど行かないことだ。健康な妊婦にとって、もっとも安全に子供が産める場所は、病院ではなく家庭なのである」とロバート・メンデルソンは言います。
院内感染は、新生児の24・6%、四人に一人。新生児には硝酸銀点眼液が強制。乱視と近視が多発。酷い場合化学性結膜炎でしばらく目が見えない。看護婦の投薬ミスの確率は七分の一。食事のあまりのまずさに餓死もあります。
一万人の看護婦アンケートでは、三分一が「勤務先の病院には絶対入院したくない」と回答。4割以上が「私は、職場の医師が誤って患者を死亡させてしまったところを目撃した」と答えています。
産科医が必ず警告するものの一つに、臍帯巻絡(さいたいけんらく)の危険性がありますが、へその緒を首に巻き付けた状態で赤ん坊が生まれてくるのは、ごく普通のことでなのです。本来危険はないのです。しかし、病院では、分娩誘発や麻酔分娩などの医療処置のため、へその緒が過度に圧迫されるため、重篤な合併症に発展することがあります。
臍帯脱出と言う、へその緒が胎児より先に膣内に出ることが病院では良く起こりますが、自宅出産ではまれにしか起こりません。人口破膜が原因。
母体の出血も、脅し文句の合併症ですが、出血が病院出産で頻発するのは、胎盤の早期剥離などが原因。自宅出産ではめったに起こらないのです。
自宅出産が定着しているイギリスのデータでは、新生児死亡率は病院出産では、自宅出産の2倍以上です。
分娩監視装置こそ、不正確なデータを提供して不要な医療処置の口実であり、度重なる内診(膣内検査)こそ、新たな病理を生み出す原因となっています。 産科鉗子(かんし)と言う胎児の頭を挟んで子宮から引き出す医療器具は、鉗子分娩で乱用され、柔らかくて小さい胎児の頭が鉗子に挟まれて変形します。
分娩椅子の廃止は、子宮の収縮力と重力を利用した座った状態でのお産(座位分娩)から、仰臥位(ぎょうがい)と呼ばれる分娩体位をとらされたことで、産婦が自力で産み落とすことが事実上不可能になりました。仰臥位は産婦を苦しめる最悪の分娩体位であり、お産はこの上もなく困難で危険で苦しい体験となりました。胎児の脳障害、胎児死亡の原因になっています。胎児の酸素供給量は2分以内に危険域にまで減少すると言う研究があります。
産婦が病院の入り口まで歩いて突如として陣痛が弱くなるのは、「子宮無力症」と言う病名まで付けられ、研究者たちに恐怖心が原因だと結論付けられています。病院に到着するや、夫の支えを失うのも原因。難産も恐怖心が原因。陣痛室は独房です。産婦に体の自由はない。産婦は子宮が圧迫され血行不良に陥ります。
痛みがますます激しくなるので、産婦に投薬がなされ、陣痛を促すために、器具で人口破膜。膣の感染症、胎児の損傷、死産の危険性が高まります。
産婦は飲食を禁止され、静脈を通じて投薬と栄養補給の点滴。
分娩監視装置は、ベルトを腹部に巻き付ける外側法と、コードを膣から子宮内に挿入して胎児の頭皮に直接ねじ込む内側法があるが、胎児の異常の原因自体が、産科医による医療介入。必要なのは全体の5%であり、無差別に乱用されています。帝王切開を倍に増やしています。
オキシトシンと言う陣痛促進剤で、子宮の筋肉をかなり激しく収縮させる作用は、胎児の障害の原因にもなる。産婦は痛みでついに耐え切れなくなります。下半身の感覚を麻痺させるため、鎮痛剤。麻痺した下半身では子宮の収縮は感じられず、いきむタイミングを指示してもらうことになります。
分娩室に移され、哀れにも両足を支脚器で固定されて会陰切開されます。赤ん坊を生む気力は尽き、医者は産婦に代わって赤ん坊を“引っ張り出す”のです。会陰切開は、その後の生活で性機能に支障をきたしやすい。初産の85%に施されています。母体死亡を引き起こす原因の2割。
へその緒の脈がまだやまないうちに、医者が急いで臍帯を切断することがよくあります。新生児の血液が母体に逆流し母体に胎児の血液が混じって、次回の出産で胎児赤芽球症を発症する恐れが生じます。
へその緒を手繰り寄せ、胎盤の娩出を促すのは、母体の出血の危険性を増します。胎盤の破片が胎内に残れば、子宮内を掻爬。感染症の危険が増します。
赤ん坊は母親からあっさりと取り上げられて、新生児室に行くのですが、母親は薬の作用から回復するまで、入院室で眠ります。当然母性は生まれません。
不要で無用で破廉恥な浣腸。感染症対策の剃毛。剃毛はむしろ母体の感染症確率を3倍にします。
胎児鏡の挿入は、採血のために胎児に針を刺すのですが、胎児死亡、妊娠後期の羊水の漏出、子宮内出血、子宮損傷、感染症、臓器破裂、出生後の胎児の精神障害を引き起こす恐れがあります。
胎児の超音波も問題。実験では神経系の発達の遅れ、情緒と行動の異常、胎仔異常、血液と血管の変化が報告されています。
妊婦が妊娠中と分娩時に投与される薬剤は合計19種類。
精神安定剤と鎮静剤の投与だけでなく、硬膜外麻酔、サドル麻酔、仙骨麻酔、脊髄麻酔、傍頸管麻酔などの局所麻酔、さらには全身麻酔まで行われます。胎児には当然、肉体と知性の両方に障害の出る可能性があります。毒の排出に必要な肝臓と腎臓が未熟です。胎児仮死の原因となり、これが帝王切開の理由になります。
帝王切開では、母体の死亡率が経腟分娩に比べて6倍も高くなります。子宮感染症を起こす確率は14倍以上になる。帝王切開で産んだ母親の三分の一が術後の出血か感染症に苦しみ、腹部の激痛、疲労感、うつ病にも見舞われます。帝王切開は、四人に一人。医学的に正当とされるものの5倍。帝王切開で産んだ人は、次のお産でも帝王切開。尿道には尿道カテーテル。呼吸窮迫症候群は、しばしば赤ん坊を死に至らしめます。出産後、母乳育児を始めようとも、体調が悪く痛みが激しいので、母乳で育てることを、投げ出してしまいます。
羊水検査は流産をする確率を倍にし、胎児には呼吸窮迫症候群の危険性を招く。胎児異常の発生率は2倍。ほとんどは、胎児の異常の可能性ではなく、性別を調べるために検査が用いられています。中絶の8割は女子が理由。

母親の身体を感染症から守っている強い免疫力は、母乳を介して赤ん坊に授けられます。粉ミルクで育てられた子供は、はるかに病気にかかりやすいです。
下痢、疝痛、胃腸炎、呼吸器障害、皮膚炎、髄膜炎、喘息、アレルギー、肺炎、気管支炎、肥満、動脈硬化、発育不全、低カルシウム血症緊張性筋痙攣、新生児甲状腺機能低下、全腸炎、乳幼児突然死症候群など。

ピルの安全性は確率されておらず、認証から20年の段階で、50を超える副作用の研究報告が100件以上も提出されています。ピルに含まれるエストロゲンの影響は、人体のすべての細胞と臓器に及びます。
子宮がん、肝臓がんの発生率が高く、乳がん、心臓発作、脳卒中、糖尿病、胆嚢病、肺塞栓症、高血圧、うつ病、不妊症など。


<参考文献リンク>
『医者が患者をだますとき 女性篇』 ロバート メンデルソン
『それでも医者にお産をまかせますか?』 ロバート メンデルソン
『あなたにもできる自然出産: 夫婦で読むお産の知識』 さかの まこと

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